あともう少し眠らせて―。山陽新聞社が「睡眠」をテーマに、インターネット上で行った「さん太アンケート」で、平均睡眠時間と理想の睡眠時間を尋ねたところ、平均は「6時間」、理想は「7時間」がトップだった。「睡眠不足だと感じるか」という質問には、過半数が「はい」と答えた。何かと忙しい現代社会。夜型生活の習慣化などさまざまな理由から、十分な睡眠を確保できていない実情が浮かび上がった。
平均睡眠時間は「6時間」が47.7%で最多。次に「7時間」(24.9%)「5時間未満」(17.6%)「8時間」(9.0%)と続いた。年代別では20、40、50代の約2割が「5時間未満」と回答したが、30代は意外にも8.3%だった。
理想の睡眠時間は「7時間」(44.5%)が最も多く、次いで「8時間」(34.3%)「6時間」(15.2%)「9時間」(3.3%)など。年代別でみると、50代以上のトップが「7時間」だったのに対して、40代以下は「8時間」という結果で、若者や中堅世代のほうが長く眠りたい傾向にあるようだ。
「日頃、睡眠不足だと感じますか」という質問は、「はい」(55.0%)が半数をやや上回った。男女別だと、女性の「はい」は約6割、男性は5割未満で、女性のほうが寝不足を感じているようだ。年齢別では、20~40代で6割以上が睡眠不足を感じ、60代からは睡眠不足でない人の方が多かった。
睡眠を確保できない理由は何なのか―。「はい」と答えた人を対象に尋ねたところ、「テレビを見てしまうから」(20.9%)「家事、育児をしなければならないから」(18.6%)「スマートフォンや携帯電話、パソコンを触ってしまうから」(16.7%)が上位を占めた。男女別だと男性は「仕事、勉強が忙しいから」「テレビ―」(22.4%)が同率トップ、女性は「家事、育児―」(29.0%)が1位だった。
日中眠たくなってしまった時に、どんな対処法があるかを聞いてみた。「ガムをかむ」「コーヒーを飲む」「歩き回る」「目薬をさす」「顔を洗う」など、さまざまな意見が寄せられた。「10分でも寝る」「15分ほど横になる」のように、無理せず仮眠をとるといった回答も多数あった。
寝る時の場所は、ベッドが44.5%、布団が54.1%。布団派が多かった。「眠る時、電気はどうしますか」という項目は、「真っ暗にする」が58.6%、「少し明かりをつける」が39.4%だった。
「すっきり眠りにつくためにしていること」を記述してもらった。「アロマ」「お酒を飲む」「エアコンを適度な温度にする」「ウオーキングを2時間している」などなど。テレビ、スマホを「見る」「見ない」という対照的な意見もあった。「囲碁番組の録画を見ること」(60代男性)「愛猫と一緒に布団に入る」(30代女性)と答えた人もいた。それぞれ独自の睡眠導入の方法があるようだ。
さん太アンケートは「地域の今」をこれまで以上に紙面に反映するため、山陽新聞読者を中心とした会員組織「さん太クラブ」の入会者を対象に2013年7月にスタート。22回目の今回は9月1~7日に行い、計851名から回答を得た。
※各設問の割合は四捨五入値。問5、11は記述のため省略。