ベスト3はサンマ、マツタケ、サツマイモ（焼き芋）―。山陽新聞社が「食欲」をテーマにインターネット上で行った「さん太アンケート」で、秋の味覚でイメージするものを尋ねた結果だ。「サツマイモ」は男性の支持が8.8％でサンマ、マツタケ、新米に次いで4位だったのに対し、女性は4人に1人が選び2位。男女別で好みの違いが表れた。
最多の「サンマ」（41.0％）は漢字で「秋刀魚」と書くように秋の味覚の“代表”ともいえ、男女ともに1位。特に男性の支持は48.1％に上った。2位の「マツタケ」（23.9％）は男性30.9％、女性は19.1％。
女性の25.4％が選んだサツマイモ。焼き芋は人気アニメのサザエさんや、「ドラえもん」に登場するしずかちゃんの好物でもあり、女性の心を捉えているのかも。近年はコンビニエンスストアやスーパーに焼き芋コーナーが設けられるなど、ブームともいわれ、年代別の20、30代で1位と若者に人気だった。
「秋の果物」を尋ねたところ「柿」が53.0％でトップとなった。男女別、全年代で最多となり、2位の「クリ」（17.3％）、3位の「ナシ」（11.9％）に大きく差を付けた。
クリは「秋に合う炊き込みご飯は」との問いで最多の49.4％を得た。2位の「キノコ」（36.1％）と合わせると8割を超え、他に10％に届いた回答はなかった。
「秋に食べたい岡山のご当地グルメ」は、「岡山ばらずし」が36.2％で1位。秋祭りのイメージからか、昔から食べて親しんでいるためか、男女、年代を問わず幅広い支持を得た。2位はB級グルメとしても親しまれている「日生カキオコ」（22.9％）。冬の味覚といわれるカキだが、すでに県内で水揚げが始まっており、秋から食べたい一品といえそうだ。
「食欲の増す調味料」についても尋ねた。最も多かったのは「酢、ポン酢」（26.9％）で男性の2割、女性の3割が選んだ。年代別では30代が「からし、マスタード、わさび」と同数の1位だったが、40代以上はすべて単独トップ。20代だけはマヨネーズが最多だった。
食生活に関することも質問。「朝食は食べますか」に対し、「毎日食べる」は30代以上の年代で8割以上になったが、20代は75.0％。朝食を食べる人に「主に何を食べるか」を聞くと、「パン」派が53.2％、「ご飯」派が39.3％。20代と80代以上はご飯派が多かった。
さん太アンケートは「地域の今」をこれまで以上に紙面に反映するため、山陽新聞読者を中心とした会員組織「さん太クラブ」の入会者を対象に2013年7月にスタート。23回目の今回は10月27日～11月1日に行い、計698人から回答を得た。
※各設問の割合は四捨五入値。
