熱き戦いが繰り広げられた今夏のリオデジャネイロオリンピックにちなみ、山陽新聞社はオリンピックをテーマにインターネット上で「さん太アンケート」を行った。今回の五輪で日本が獲得した金メダルの数は12。その中で印象に残った競技を一つ選んでもらったところ、トップは体操だった。
リオ五輪をニュース番組以外にテレビで見たかを尋ねると「見た」が94.4%。ただ年代別では20代以下の21.7%、30代の13.5%は「見ていない」とした。
印象に残った金メダル獲得競技で「体操」を挙げた人の割合は39.3%。男子団体が3大会ぶりに総合優勝を勝ち取り、チームをけん引してきた内村航平選手は個人総合で2連覇を達成。逆転を呼び込んだ最終種目・鉄棒の微動だにしない着地に心が震えた人も多いのでは。
2位は「バドミントン」(27.7%)。女子ダブルスの高橋礼華・松友美佐紀選手組が最終ゲーム土壇場からの5連続得点で、この競技で日本勢初の快挙を成し遂げた。
メダルの有無に限らず最も印象に残った選手を書いてもらったところ、レスリング女子53キロ級の「吉田沙保里選手」が最も多かった。敗れてマットに伏した女王。インタビューで涙を流して謝る姿に、多くの国民が「胸を張れ」とエールを送ったことだろう。
吉田選手の次が「内村航平選手」。個人で4強入りし団体では若い選手を鼓舞し続け銅メダルを獲得した卓球女子「福原愛選手」、見事なバトンパスで世界を驚かせた陸上男子400メートルリレーの「山県亮太・飯塚翔太・桐生祥秀・ケンブリッジ飛鳥選手」と続いた。
今大会で日本選手団が獲得したメダルは史上最多の41個。選手団の活躍に点数をつけると何点かでは、48.8%が「100点」。「90点」(32.3%)と「80点」(15.5%)を合わせ、9割強の人が高く評価した。
NHKや民放各局が五輪中継やハイライト番組の際などに流したテーマ曲で最も耳に残っている曲を聞くと、NHKの「Hero」(安室奈美恵さん)が49.6%と群を抜いた。
五輪を見て興味を持った競技は「バドミントン」がトップで次が「卓球」。トップアスリートのようにはいかなくても、どちらも身近なスポーツだけに、始めるきっかけになるかもしれない。
さあ次は2020年の東京五輪。観戦に行くか尋ねると6割近い人が会場に足を運びたいと答えた。テレビの方がよく見えるとか、費用が掛かるとかといった理由だろうか、「行かない、行けない」「あまり行きたくない」が合わせて3割だった。
夏季五輪で日本が最も多く金メダルを獲得したのは1964年の東京と2004年のアテネで16個。4年後に何個の金メダル獲得を期待するかは、「14~16個」が35.0%で、「20個以上」25.0%、「17~19個」19.3%―と続いた。
がんばれ! ニッポン。
さん太アンケートは「地域の今」をこれまで以上に紙面に反映するため、山陽新聞読者を中心とした会員組織「さん太クラブ」の入会者を対象に2013年7月に開始。30回目の今回は8月23~28日に行い、1020人から回答を得た。
※各設問の割合は四捨五入値。問3、4は記述のため省略。